お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?遅れたときの対処法や贈るときのポイントを解説

お歳暮の時期をイメージした画像

1年間の感謝を込めてお世話になった方へお歳暮を贈るなら、適切な時期に届くよう手配したいものです。早過ぎたり遅過ぎたりして受け取る方に失礼にならないよう、あらかじめ準備しておくことが大切です。

この記事では、お歳暮を贈る時期はいつからいつまでが適しているかを、地域別に解説します。

また、適切な時期が過ぎた場合の対処法や、贈るときに知っておきたいポイントもご紹介します。お歳暮を贈る予定のある方はぜひ参考にしてください。

【地域別】お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?

お歳暮を贈る時期は、一般的に12月上旬から12月25日頃までとされています。

12月上旬にお正月準備が始まり、年末が近づくにつれて忙しくなることを配慮すると、12月25日頃までに贈ることが望ましいとされています。

ただし、お歳暮の時期には多少の地域差もあるため、受け取る相手が住む地域も考慮して贈ると良いでしょう。

お歳暮を贈る時期について、地域別で解説していきます。

関東のお歳暮の時期

関東地方では他の地域よりもお歳暮を贈る時期がやや早く、12月1日から12月20日頃が良いとされます。

また、11月末にお歳暮を贈っても、他の地域と比べて失礼と見られない場合がある点も特徴です。

北海道・東北・北陸・東海・関西・中国・九州のお歳暮の時期

関東・沖縄以外の地域では、12月10日頃から12月20日頃にお歳暮を贈ることが一般的です。

関東や沖縄に比べやや期間が短くなっているため、適切な時期に贈れるよう、あらかじめ準備しましょう。

沖縄のお歳暮の時期

沖縄の場合、他の地域と比べてお歳暮を贈る期間がやや長く、12月初旬から12月25日頃が良いとされます。

しかし、期間が長いからとゆっくりと準備した結果、遅くなったり贈り忘れたりしないよう注意しましょう。

お歳暮の時期を過ぎた場合の対処法

時期を過ぎたお歳暮をイメージした画像

もし、お歳暮を贈る際に適切な時期を過ぎてしまった場合、どのように対処すれば良いでしょうか。

遅れたとしても年内に受け取ってもらえるなら、お歳暮として贈っても問題はありません。ただし年を越してしまうと、お歳暮としては贈れないため注意しましょう。

ここからは、お歳暮の時期を過ぎた場合の対処法を解説します。

遅れる旨を早めに連絡する

お歳暮に適した時期を過ぎてしまうとわかったなら、贈る相手に遅れる旨を早めに連絡しましょう。

お歳暮を贈る相手との関係にもよりますが、毎年贈られていたお歳暮が時期を過ぎても届かないと、相手を心配させる可能性もあります。

そのため、事前にお歳暮のシーズン中に届かない旨を手紙や電話で伝えると親切です。

お年賀として贈る

年内に贈れず年が明けてからになる場合は、「お年賀」として松の内までに贈りましょう。松の内を過ぎるとお年賀を贈る時期には適しません。

松の内とされる時期は、関東なら1月1日から1月7日まで、関西なら1月1日から1月15日までです。東北や九州地方などでも1月7日までを松の内としている地域が多いですが、地域によって異なる場合もあるため、事前にお年賀を贈る地域の松の内を調べると良いでしょう。

お年賀として品物を贈る場合、かける熨斗紙(のし紙)の表書きは「お歳暮」ではなく「御年賀」とします。

また、お年賀は新年を迎えたお祝いを意味するため、ご自身や相手が喪中の場合は避けましょう。喪中の場合は次にご紹介する「寒中見舞い」として贈るほうが適しています。

寒中見舞いとして贈る

年内に渡せず、松の内も過ぎる場合には「寒中見舞い」として贈ります。ご自身や相手が喪中で、お歳暮の時期を過ぎた場合も「寒中見舞い」として贈りましょう。

寒中見舞いは、寒い季節に相手を気遣う意味があるため喪中でも問題ありません。寒中見舞いを贈る時期は、松の内が過ぎてから立春(2月4日頃)までです。

また寒中見舞いを贈る際、熨斗紙の表書きは「寒中御見舞」や「寒中御伺」とします。

お歳暮を贈る際に知っておきたいポイント

お歳暮を贈るポイントをイメージした画像

続いて、お歳暮を贈る際に知っておきたいポイントを解説します。

いずれも基本的な事柄ですが、初めてお歳暮を贈る場合などは注意しましょう。

お歳暮は熨斗(のし)紙で包む

お歳暮は、一般的に熨斗紙で包んで贈ります。

水引は紅白の蝶結びを選び、表書きは「お歳暮」や「御歳暮」と書きましょう。

また、相手先へ直接訪問して贈るなら包装紙の上から熨斗紙で包む「外熨斗」、郵送の場合は熨斗紙の上から包装紙で包む「内熨斗」にします。

お歳暮に適した金額・内容で贈る

お歳暮の相場は3,000~5,000円程度が一般的です。とくにお世話になった方へは、1万円以上のものを贈るケースもあります。

ただしあまり高価なものを贈ると、かえって気を使わせてしまい相手に迷惑をかける場合もあるため注意しましょう。お歳暮は、贈る相手との関係性にあった金額で品物を選びます。

お歳暮として贈る品物は、相手の好みや家族構成などを配慮しましょう。アレルギーのあるもの・苦手なものや、家族構成にあわない量の品物を贈ると相手にとって迷惑になってしまいます。

また、身につけるものや刃物などは、お歳暮に適さない品物であるため選んではいけません。

お世話になっているけれど親しい間柄ではなく、相手の好みがわからい場合もあるでしょう。そのようなときは、カタログギフトや無難に使える日用品などを贈る方法があります。

お歳暮で贈る品物に関して詳しく知りたい方は、「お歳暮とは?贈る時期や相手などの基礎知識、気を付けたいマナーや品物の例を解説」をご覧ください。

お歳暮を持参する場合や生鮮品を送る場合は相手の予定を確認する

相手のところへ訪問して直接お歳暮を渡すなら、事前に予定を確認して日時を約束してから伺いましょう。

約束を取り付けずに突然訪問すると、相手に迷惑をかける恐れがあります。相手が留守にしていたり、忙しくて対応しづらい時間帯であったりする場合もあるでしょう。

訪問日の約束をする際は、食事どきや早朝、夜遅くなどの時間帯は避けます。

また、長く保存できない生鮮品をお歳暮として郵送する場合は、相手が確実に受け取れる日に届くよう配慮します。

喪中の場合は忌明け後にお歳暮を贈る

喪中でも、お歳暮を贈ったり受け取ったりすることは問題ありません。お歳暮には感謝の気持ちを込めて贈る意味があるため、喪中に避けるべき慶事とは異なります。

ただし、喪中の相手に贈る場合は49日が過ぎた忌明け後にしましょう。ご自身が喪中の場合も、忌明けに贈るケースが一般的です。

また、故人宛に贈らないよう注意し、お歳暮に手紙を添える場合はお祝いの言葉を使わないよう配慮しましょう。

お歳暮を取りやめる場合は段階的に変える

お歳暮は基本的に継続して毎年贈りますが、事情により取りやめたい場合もあるでしょう。

しかし、毎年贈られていたお歳暮が突然届かなくなると相手に心配をかける可能性もあります。

お歳暮を取りやめる場合は少しずつ品物の価格帯を下げたり、年賀状での挨拶に切り替えたり、段階的にやめるよう工夫しましょう。

お歳暮を贈る時期は12月上旬から12月25日頃までがベスト

お歳暮を贈る場合、12月上旬から12月25日頃までが適した時期ですが、地域ごとの差もあります。遠方に住む相手なら地域差も考慮すると良いでしょう。

適したシーズンにお歳暮を贈れず時期を過ぎてしまった場合は、年内に届けられるならそのままお歳暮として贈ります。年が明けてから渡す場合はお歳暮ではなく、お年賀や寒中見舞いとして贈りましょう。

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